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ケンブリッジ大学にMBA留学(1) - GREAT BRITAIN -

No.495/2019.03
ファインケミカル営業部/ 新田 桜
画:クロイワ カズ

入社6年にして、ケンブリッジ大学へのMBA留学の金的を射止め、昨年9月に帰国しました。約1年の留学中、貪欲に活動して色々な経験をしました。その中から3つの出来事についてシリーズでお話します。

最初は昨年4月にあった、約2週間のケニアでのコンサルティングプロジェクトです。5人のチームで訪問しました。クライアントは物流関係のITベンチャー。ケニアに着いて驚いたのは、何時でも何処でもスマホでタクシーのように車を呼ぶことのできる配車サービス「ウーバー」の普及です。日本では未だ殆ど見かけませんが、留学先のイギリスでは日常的に使われていて、とても簡単で便利。ケニアでも、安全と時間の節約の両面から移動にはすべてウーバーを利用しました。

このシステムは、スマホのアプリから自分の現在地と目的地を入力すると、近くに居るウーバー加盟の個人ドライバーから直ぐに返事が来て、何分後に到着する旨の連絡があります。先ず間違いなく来るのですが、中には不心得な運転手も居て、5分後と言ったのに20分経っても来ないことがあります。こういう手合は大抵がキャンセル料狙い。こちらがしびれを切らして予約をキャンセルすると、自動的にそのドライバーにキャンセル料が入るのです。ですから私は、スマホに反応があった運転手には必ず電話を入れて、間違いなく来るかどうかを確認することにしました。

私の手配するウーバーは必ず時間どおりに来るので、グループの中で私は「CTO」の称号を貰いました。この称号の「T」は本来「テクノロジー」ですが、私の場合は「トランスポーテーション」の「T」です。

物流の研究に行ったケニアで人間の移動についての権威になったというお話でした。