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ケンブリッジ大学にMBA留学(2) - GREAT BRITAIN -

No.496/2019.04
ファインケミカル営業部/ 新田 桜
画:クロイワ カズ

前回お話ししたケニア滞在より3ヶ月前、昨年の1月に日本への研修旅行を企画しました。留学生の中から希望者を募り、20名弱のグループで日本の伝統と技術を学ぶための旅行。アメリカ人、メキシコ人、ハンガリー人など色々ですが、リーダーは私を含めた日本人数名です。

1週間の滞在中、京都、高山、豊田などを廻りました。京都では、社寺見学の他に立命館大学をも訪問しました。雪の高山では、古民家に滞在して日本建築の真髄に触れ、豊田市では、最新の自動車工場を見学しました。最後に東京では、大小様々な企業を訪問。ベンチャー企業のライトニックス社からは会長に来ていただいて、宇部興産の会議室でセミナーを開きました。

同社の技術は、環境に優しく、刺しても痛くない注射針です。植物由来の樹脂でできた針は、蚊の針の形状を真似て作ってあり、止血が簡単で傷跡も残りません。セミナーでは、長年の開発秘話をお伺いしながら、実際の針にも触れるチャンスをいただき、参加者からは感嘆の声と質問が止みませんでした。特に、南アフリカからの参加者は自国に展開したいと興味津々でした。

この旅行では学ぶことが多かったと、参加者からは好評を頂戴し、企画者として嬉しい限りでしたが、それ以外にひとつ個人的な収穫がありました。

それは、日本のスーパーで買った「しぼりたて生しょうゆ」のボトルです。ラベルのデザインがユニークで、日本人以外には、パッと見、醤油とは思えません。留学先のケンブリッジでは寮生活で、台所は共用。私の醤油ボトルを誰か他の人が大量に使っているらしく、肝心の時に限って空っぽです(涙)。でも、この新しいボトルを持ち帰ってからは全然減らなくなりました。これで、友人たちにも安心してお鮨をご馳走できます。