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ケンブリッジ大学にMBA留学(3) - GREAT BRITAIN -

No.497/2019.05
ファインケミカル営業部/ 新田 桜
画:クロイワ カズ

第3話は、留学の終盤、昨年8月末から1週間の東欧旅行に出かけた話です。私は、この旅行をハイライトにしようと、LCCの利用などでコストを切り詰め、現地の友人の情報をフル活用して、充実したプランを作りました。旅行中も大学のグループ課題は進むので、先生やメンバーたちとスカイプで連絡を取り合う準備もしました。問題は同行者です。3年前に社内結婚した夫は東京勤務。一緒に旅行は難しいかと思いましたが、ダメ元で話すと、上司の配慮もあって一緒に行けることに! 最初の目的地、エストニアのタリンで合流することに決め、すべてうまく運ぶはずでした。

が、出だしからミスが—。出発の朝、寝ぼけ眼で空港の出発便案内を探し、Turin行きのフライトを見つけてチェックインの行列に並びました。実はそのゲートは同時刻発、イタリアのトリノ行き。トリノを英語でTurinと書くと知らなかった私は、搭乗出来ずに追い返されました。エストニアのタリンはTallinnと書き、距離にして構内電車で2駅もある全く別のゲート。大慌てで、大きなリュックを担いでダッシュ! 何とか間に合って無事目的地に到着し、夫とも合流できました。

次の目的地はラトビアのリガ。今度は慎重を期して出発の1時間以上前にゲートに到着。ゲートの直ぐ前でPCを開いて、私は大学の課題を、夫は会社の仕事に熱中していました。ふと気がつくと私たちのフライトは出た後! 半日遅れの航空券を買い直すはめになりました。失敗の連続でしたが、夫と2人で楽しくチェコ、ポーランドと廻り、クラクフで東京とロンドンに別れました。

留学生活はあっという間でも、とても充実した1年でした。ハイライトを夫と共有出来たのも嬉しく、このような機会を与えて下さった会社には感謝・感謝です。