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初めての赤ちゃんは男?女? - SINGAPORE -

No.502/2019.10
建設資材カンパニー・監理部/ 柳 健太
画:クロイワ カズ

3年前の春、妻と2人でシンガポールに赴任、現地で妻が懐妊しました。はじめての赤ちゃんなので、妻の実家・大阪で里帰り出産することにして、それまでを現地の病院でお世話になりました。

その病院では、日本人の女医さんに診察をお願いしました。が、節目には中国系の女医さんが担当します。通院には、妻は自宅からタクシーで、私はオフィスから歩いて病院で合流します。妊娠4ヶ月程度では、まだ男女の別は分かりません。私は男の子が希望でしたが、妻は女の子を望んでおり、何となく女の子のような気がすると、女の子の名前ばかり考えていました。

6ヶ月検診は、中国系の女医さんでした。寡黙な方であまり説明がありません。その日も、モニターに映るエコーの画像を見せてくれましたが、口頭での説明はほとんどありません。ただ、画像の一点を矢印で示して、その下にキーボードで何やら打ち込みました。画面には、何と!「Male」(男)と表示されたのです。

シンガポールでは、出産前に男女の別を知らせないと聞いたことがあります。それを知って、堕胎に走る人が居るからとか。モニター画面で知らせたのはその所為でしょうか。「赤ちゃんは男ですか?」恐る恐る英語で聞いてみました。すると、「イエス」と小声で頷きます。妻は納得いかない表情でした。日本の産院で確認すると言います。

7ヶ月になって妻は日本に一時帰国。早速、実家が予約した産院で診てもらい、エコーの画像でも男と確認されたとメールが入りました。私は思わずヨッシャ!

その後の経過は順調で、予定通り男の子を無事出産。今年の3月、私たちは2歳になった長男を連れて元気で帰任しました。息子のためにも頑張らなくっちゃ!