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タイの結婚式に7つの不思議 - THAILAND -

No.435/2014.03
化成品・樹脂カンパニー/ 佐伯 穂高
画:クロイワ カズ

2年前、タイの現地会社に経理の仕事で駐在することになりました。折角の機会なので、タイと日本の生活の違いをつぶさに見てやろうと意気込んでいた矢先、結婚式の披露宴に招待されました。絶好のチャンスです。

時間に遅れないよう、同僚たちとホテルの披露宴会場に到着。観察の結果、日本と異なる7つの点に気がつきました。

  1. 招待客が多い
    最初は100人程度だった来客が、宴の途中にゾロゾロ入って来てピーク時は300人ほど。中には招待されていない人も?
  2. 極端なフレックスタイム
    始まりと終わりがはっきりしません。途中で来る人も、帰る人も。
  3. 服装はバラバラ
    女性は着飾っていますが、男性は制服、スーツからGパンまで。但し、日本のように黒い礼服姿はありません。
  4. 祝儀は小額
    私のケースは新婦が社員でしたが、祝儀は1,000バーツ(3,000円)。これが相場とか。しかも祝儀袋はなく招待状の封筒にお札を入れて行きます。私の持参した日本の祝儀袋が大人気でした。
  5. 引き出物も簡素
    祝儀が小額なので引き出物も簡素。四角い包装の中はメモ用紙のブロックでした。
  6. アルコールが出ない
    新郎が海軍所属で特別なのか、アルコールはなし。乾杯もコーラでやりました。
  7. とても長丁場
    私たちは披露宴だけですが、親族は朝から集って結婚式や仏事をやるようです。だからこの日は丸一日の長丁場だったとか。

一度だけの経験で決め付けることはできませんが、同じ東洋の国でこんなに違うのか、と不思議でした。

私の周囲でも婚活が盛んです。せめて祝儀袋の中身だけでもタイ式になれば助かるのですが…。