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送別ゴルフで散々な目にあった話 - THAILAND -

No.450/2015.06
化学カンパニー/ 陶山 史朗
画:クロイワ カズ

バンコクに5年間駐在し、昨年11月に帰国しました。

最後の1週間ほどは連日の送別会でアルコール漬け。そして、週末の土曜日に送別ゴルフがありました。会社の連中や商社の人たちで、4組のコンペです。

前夜の飲み会では最後の晩餐ということもあって、かなり度を越してしまいました。別れ際に翌日のことを気遣う同僚に「少し遅れます」と伝えたものの、内心は早起きする自信がありました。これまでも深酒でゴルフに遅れるようなことはなかったのです。

当日の朝、眼が覚めたのは集合時間の30分前。枕元の目覚ましも無意識のうちに止めてしまったようです。慌てて身支度をし、水を1杯飲んで家を飛び出しました。下では会社の運転手が待機しています。「プレジデント、急いで!」と言いながら車に。

プレジデントCCは郊外にあり、普通なら1時間以上ですが、ベテラン運転手が 裏道を走ったお陰で、1時間弱で到着。スタート時間を20分近く過ぎていましたが、何とか最終組に合流。

第1打は東の10番。お詫びの挨拶もそこそこに、早速ティーアップ。320ヤードのパー4、比較的易しいホールですが、左に大きな池。エイヤッで打ったドライバーショットはフックして池ポチャ。これで、ヤル気を失いました。パターもカップが2つに見えて大叩き。普段は二日酔いでも後半には立ち直るはずが、この日は胃がムカムカ、足は棒で、まるでゴルフになりません。気力でホールアウトしたものの、スコアは近年のワースト・レコード!

駐在員生活は、送別ゴルフを別にすれば、とても充実した、楽しい5年間でした。紙面を借りて、お世話になった皆さまにお礼を申し上げます。