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シミュレーターでゴルフが上達するか? - KOREA -

No.479/2017.11
合成ゴム事業部/ 石丸 学
画:クロイワ カズ

韓国に約6年駐在し、先般帰国しました。韓国人のゴルフ好きは日本でも有名ですが、実際にゴルフコースでプレイできる人は限られています。ゴルフ場の数が少ない上にプレイ費がとても高いからです。その代わり、日本ではあまり見かけないスクリーンゴルフが大流行。「ゴルフバン」などと呼ばれる、疑似ゴルフ場です。「バン=房」とは「部屋」のことです。最近、東京でもこれに似た店が「ゴルフバー」などの名称で、いくつか営業していますが、韓国にはゴルフバンが全国で6,500軒もあるのです。日本のマクドナルドの店舗が3,200軒ですから、その普及の程度が分かります。

空調の効いた快適な室内で、スクリーンに向かってクラブで球を打ちながら、実際のゴルフコースに行ったような感覚で18ホールのプレイが楽しめます。前方のスクリーンに映し出される、各ショット地点からの風景はかなりリアルで、状況に応じてクラブを選択しながら打つのもフィールドと同じ。主要なゴルフコースは機械に登録されていて選択が可能ですし、料金も1人当たり2,000円台が相場と極めてリーズナブル。室内ではドリンクや食事なども採れるので、会社帰りや休日に仲間と行くもよし、デートにもOKと、気軽に楽しめる庶民の社交場ともなっています。

私も駐在中は仲間とよく行きました。コンペの前には、1人で予行演習することも。フィールドでは100前後の腕前でも、ゴルフバンだと80台や稀に70台が出ます。すっかり自信をつけて本番に挑みます。スタートホールのティーグラウンドに立つと、スクリーンで見たのと同じ景色が目の前に拡がります。練習通りにと念じながらドライバー振り下ろす—。果たして、その結果は?御想像にお任せします。