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日本語の勉強は幸せを呼ぶという話 - CHINA -

No.494/2019.02
人事部 ダイバーシティ推進グループ/ 先田 督裕
画:クロイワ カズ

「中日携手共創緑色未来」(日中が手を携えて緑の未来を創造しよう)とのキャッチフレーズで、2011年に北京で開催された「日中グリーンエキスポ」に出展した時の話です。

環境をテーマに両国が共催する初めての展示会。当社はグループ会社の中から「宇部マテリアルズ(株)」(以下、「宇部マテ」)の製品である排煙脱硫剤と排ガス処理剤を出展しました。

3×6メートルの小さなブースでしたが、ジオラマを設置したり、ナレーター・コンパニオンを配置したり、コンパクトながら賑わいのあるブースを目指しました。更に、来訪者との意思疎通を良くするため、北京外国語学院で日本語を勉強する2人の才媛、満さんと張さんを採用。ブースはとても華やかになりました。

多くの来訪者を迎え入れた3日間の会期は瞬く間に過ぎて行きました。この間、宇部マテから派遣された技術者たちを中心に、素晴らしいチームワークができました。これまでの展示会と較べても、最高の一体感だったと記憶します。

最終日。反省会の歓談中に嬉しいハプニングが。宇部マテの藤原さんの義兄が北京で日本語の教師をしていて、満さんと張さんはその教え子かもしれないと分かったのです。早速、藤原さんは携帯で義兄に電話。状況を説明して満さんと代わります。一同が見守る中、携帯を耳にした満さんが「ワッ、フジワラセンセイ!」。

大当たり! 何という偶然。何というご縁。先生は、こう言われたのだと思います。「日本語を学ぶ人は、誰もが幸せになってほしい。日本語を勉強してくれて有難う」

私も日本語を学ぶ世界中の人に伝えたいです。

「日本語を学んでくれて有難う。どうかお幸せに!」