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宇部マテリアルズが理化学研究所に史料贈呈

2018年10月30日

宇部興産株式会社(代表取締役社長:山本謙)の連結子会社「宇部マテリアルズ株式会社」(代表取締役社長: 市川正隆)は10月30日、同社の前身となった企業である日満マグネシウム株式会社、理研金属株式会社に関する資料を国立研究開発法人理化学研究所(理事長:松本紘)に寄贈いたしました。山口県宇部市にある宇部マテリアルズ本社で行われた贈呈式では、理化学研究所の加藤重治理事に、宇部マテリアルズの市川社長から目録が手渡されました。

宇部マテリアルズは1997(平成9)年に宇部化学工業株式会社と株式会社カルシードが合併して設立されました。このうち宇部化学工業は1933(昭和8)年に金属マグネシウムの製造を目的として理化学興業(理化学研究所の産業団の一つ)などが出資し、日満マグネシウムとして山口県宇部市に創立。1938(昭和13)年に理研金属に商号を変更し、理研コンツェルン(のちに理研産業団)の一つとして日本の発展に貢献してきました。

戦後、理研金属は海水からマグネシウムを抽出してマグネシアクリンカーを製造する技法を開発し、1949(昭和24)年に第2会社として宇部化学工業を設立。1951(昭和26)年、宇部興産が宇部化学工業に出資して、理研金属を吸収合併し、宇部興産グループに入りました。このため、宇部マテリアルズは理化学研究所にゆかりの深い資料を多数保有しておりましたが、このたび、わが国の産業史の貴重な資料となるこれら資料について当時の経営母体であった理化学研究所に寄贈を申し入れたものです。

寄贈した主な資料

日満マグネシウム(株)創立関係書類及び理研金属(株)の重役会議決議録 日満マグネシウム(株)創立関係書類及び理研金属(株)の重役会議決議録
日満マグネシウム(株)金属マグネシウムインゴットの初作(写真奥)、直江津工場製(写真中央)及び理研金属製(写真手前) 日満マグネシウム(株)金属マグネシウムインゴットの初作(写真奥)、直江津工場製(写真中央)及び理研金属製(写真手前)
日満マグネシウム(株)及び理研金属(株)の社報 日満マグネシウム(株)及び理研金属(株)の社報

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