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宇部エクシモ、先端繊維研究所を設立(福島県郡山市)

2015年11月13日

宇部興産グループの宇部エクシモ株式会社(本社:東京都中央区。社長:渡邊史信)は、合成繊維製品(商品名:「UCファイバー」、「シムテックス」ほか)の増産対応や、新製品の「シムテックス複合フィラメント」および「細繊度オレフィン繊維」の事業化を控え、繊維事業の重要性が増していることから、技術面の強化を推進し、繊維事業の更なる発展を期すため、2015年12月1日をもって、研究開発本部の繊維研究グループを格上げし、福島工場(福島県郡山市)内に「先端繊維研究所」を設立いたします。

当社の合成繊維は、主に紙おむつ等の衛生材料、エアーフィルター、二次電池材料などに使用される不織布の原綿として採用されており、中国等のアジア向け紙おむつの輸出増加、花粉・PM2.5対策に伴うフィルター需要の増加、二次電池材料用途の需要増加により堅調に販売を伸ばしておりますが、「先端繊維研究所」の設立により、今後更に新たな新製品・新品種開発を強化・加速してまいります。

新製品の「シムテックス複合フィラメント」は、高強度なオレフィン複合繊維(PE/PP、co-PP/PP)をFRTP(fiber reinforced thermoplastic)化した繊維材料であり、その優れた物性を活かし、「シムテックスメッシュ」、「シムメッシュクリア」などの加工品が、コンクリート剥落防止用材料に採用されています。また、ファブリック(織物)を熱プレスしたシートは、繊維ならではの美しい織り目が発現し、意匠性に優れることから、この特徴を活かした用途として、家電用加飾パネル、ラゲージバックなどの開発を積極的に進めるとともに、生産設備の増強を計画しています。

また、「細繊度オレフィン繊維」は、当社の細繊度紡糸技術・高延伸技術を発展させた新規な製造方法により、繊維一本一本に熱融着可能な接着層を形成した複合繊維(HDPE/PPほか)でありながら、従来に無い細繊度化(0.3dTex、0.2dTexをラインナップ。なお、現在0.1dTexを開発中です。)を実現した繊維です。現在、この細繊度原綿は、不織布化し易い湿式抄紙法用に、短く切ったチョップドファイバーでの原綿販売、および不織布としての販売を目指し用途開発を進めています。特に、不織布については優れた水中分散性と、細繊度複合繊維の特徴が発揮され、非常に低目付な不織布(20μm以下)が作製可能で、かつ高強度な物性を兼ね備えており、各種産業・生活資材用途、および二次電池用途等への展開を行っており、現在年産数10t規模のパイロットプラントの生産能力増強を計画しています。

宇部エクシモは、今後も独自の技術を活かした新しい価値の創造を通して、社会的存在価値の向上を図ってまいります。

先端繊維研究所の概要

名称 先端繊維研究所
所在地 〒963-8061 福島県郡山市富久山町福原字塩島1-10
宇部エクシモ株式会社 福島工場内
所長 矢代 弘文
人員 24名
連絡先 TEL:024-922-9295 FAX:024-934-0499
開設日 2015年12月1日(火)

宇部エクシモ株式会社の概要

本店所在地 東京都中央区日本橋富沢町9番19号
設立 1966年2月22日
資本金 24億9,250万円
出資比率 宇部興産 100%
代表者 渡邊 史信(代表取締役社長)
事業内容 合成樹脂、合成繊維、複合材料の製造・加工・販売
HPアドレス http://www.ube-exsymo.co.jpOpen in a new Window

お問い合わせ先

  • 宇部エクシモ株式会社 総務部
  • TEL:03-6667-2411 FAX:03-6667-2433