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新規抗RSウイルス薬創製を目指した共同研究契約締結について

2018年12月10日

塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)と宇部興産株式会社(本社:山口県宇部市、代表取締役社長:山本 謙、以下「宇部興産」)は、塩野義製薬の新規抗RS(respiratory syncytial)ウイルス薬創製に関する創薬プログラムについて、共同研究契約を締結しましたのでお知らせいたします。

RSウイルス感染による呼吸器感染症は、2歳頃までにほぼ100%の人が少なくとも1度は罹患し、生涯にわたり感染を繰り返す疾患です。特に生後数週間~数カ月間の時期においては、母体からの移行抗体が存在するにも拘らず、下気道の炎症を中心とした重篤な症状を引き起こす恐れがあることが国立感染症研究所から報告されています。抗RSウイルス薬は未だ存在しないためアンメット・メディカルニーズが高く、有効で且つ安全性の高い治療薬が求められています。

両社は低分子創薬に強みを持ち、感染症を重点疾患領域とする塩野義製薬の創薬力と、有機合成力に支えられた宇部興産の化合物デザインをもとに、SAR(Structure-Activity Relationship: 構造活性相関)研究における相乗効果を高めることで、新規抗RSウイルス薬の開発候補化合物を早期に創出し、患者さまに治療薬をお届けできるよう努めてまいります。また、両社は今後もこのような共同研究を積極的に推進することで、イノベーションの創出に取り組んでまいります。

塩野義製薬株式会社について

塩野義製薬は、「創薬型製薬企業として社会とともに成長し続ける」ことを経営目標として掲げた中期経営計画SGS2020の中で、「世界を感染症の脅威から守る」を当社が取り組むべき社会課題の一つにあげております。当社は、人々の健康を守るために必要な感染症治療薬を、世界中の患者さまのもとにいち早くお届けできるよう、引き続き努力してまいります。なお、本件は2018年5月9日に発表した戦略的事業投資の一環です。塩野義製薬の詳細はホームページをご覧ください。http://www.shionogi.co.jp

宇部興産株式会社について

宇部興産は、化学を中心として、医薬/建設資材/機械/エネルギー・環境の各事業を展開しています。その中で医薬事業は、技術革新にあふれた「クスリづくり」を地域から発信し、すべての人々の健康に貢献することを目指しています。これからも医療に貢献するため、自社/共同研究開発による「創薬」と「原薬・中間体製造」を両輪として新しい医薬品の種となる化合物を創出してまいります。宇部興産の詳細はホームページをご覧ください。http://www.ube.co.jp

お問い合わせ先

ニュースリリースについてのお問い合わせ
  • 〒541-0045 大阪市中央区道修町3丁目1番8号
  • 塩野義製薬株式会社 広報部
  • TEL:06-6209-7885