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「翼」第6号:宇部興産物語


宇部興産物語

長門工業学校校舎の前にて 長門工業学校校舎の前にて

明日の技術者を育む、長門工業学校

この写真は、昭和9年(1934)の長門工業学校です。大正3年(1914)4月に宇部徒弟学校として開校し、8年に宇部工業徒弟学校、10年に徒弟学校制度の廃止を受け長門工業学校と順に名を改め、昭和23年の学制改革で宇部工業高等学校に併合されました。開校の目的は、宇部新川鉄工所(現在の宇部興産機械(株))で働く技術者の養成を行うとともに、多くの子弟へ教育の機会を広げること。修業期間は2年(後に4年)で、午前中に授業を受け、午後からは工場での実習。授業料は免除で、実習手当が支給されていました。

教育の充実に向けては、明治43年(1910)4月に沖ノ山家庭学校(後に宇部市に移管)、大正2年4月に済美女学校(現在の県立宇部高等学校)の開校も行いました。

こぼれ話

宇部工業徒弟学校(創立時は宇部徒弟学校)は、大正10年(1921)に実業学校令が改正され徒弟学校制度が廃止になったことと、この年に県立宇部工業学校が開校されたことにより、長門工業学校と改称されました。同校の開校まで、宇部徒弟学校が県内唯一の工業関係の教育の場として運営されていました。

長門工業学校(昭和9年) 長門工業学校(昭和9年)
実習中の長門工業生徒(昭和9年) 実習中の長門工業生徒(昭和9年)

担当者から一言

今回も楽しく、宇部興産の歴史書を読みました。創業者が関わった、学校教育への思いを知ることができ、役得です。
今回も、会社の中の、私の「席」で分厚い本を開いていると、近隣から声を掛けられます。きっと目が輝いているのでしょう。楽しいことは時間があっという間。
本は、素晴らしい。
(担当:M.K.)