地球温暖化対策 環境に貢献する技術や製品を紹介
2016年に発効したパリ協定により、この協定に合意した各国（日本を含む）では、「今世紀末までに地球温暖化の原因となる二酸化炭素（CO²）などの温室効果ガス排出量実質ゼロへ」という大きな目標に向かって施策を打っていくことになります。
こうした環境の中、UBEグループでは、エネルギーの使用に伴う温室効果ガスの排出を削減する省エネ対策を着実に実施しており、1990年以降、温室効果ガスの排出量は確実に減少しています。
現在、進めている中期経営計画の取り組みにおいても温室効果ガス排出量の削減や環境に貢献する技術や製品の拡大を通して地球環境問題への対応と企業価値向上の両立を図ることとして、2021年度までに『国内UBEグループおよび海外主要事業所からの温室効果ガス排出量15％（2005年度比）削減』『環境に貢献する技術や製品*の売上高比率30％以上』を目標に掲げ取り組んでいます。
*：「環境に貢献する技術や製品」とは、環境負荷を削減又は緩和する技術や製品です。（代表例：写真（1）～（3）)
また、最近では、セメント工場で排熱を利用して発電する設備を導入したり、産業廃棄物をセメント原料や熱エネルギーとして利用（写真（4）)していますし、宇部ケミカル工場ではカプロラクタムの製造プロセスを変更することでエネルギー使用量を削減するなど、更なるCO²削減に努めています（これらで年間約22万トンのCO²を削減)。
UBEグループは環境に貢献するこのような技術・製品を国内外へ広めることで、気候変動による地球環境への影響を少しでも低減できるよう努力して参ります。
電池用電解液やセパレータ
（1）電池用電解液やセパレータ
ハイブリッド車、電気自動車、パソコン、携帯電話などに搭載されるリチウムイオン電池用の材料です。
バイオマス発電燃料化設備
（2）バイオマス発電燃料化設備
石炭火力発電の燃料の一部に建設廃材などの木質バイオマスを混焼するための設備であり、石炭使用量を低減することで温室効果ガス排出量の削減に貢献します。
大型ダイカストマシン
（3）大型ダイカストマシン
エンジンブロックなど自動車部品を製造するアルミ鋳造機です。新開発した油圧パワーユニットを搭載することで大幅な省エネを実現しました。
苅田セメント工場の排熱発電