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「翼」第14号:特別企画


左から、代表取締役社長・泉原、常務執行役員・野嶋 左から、代表取締役社長・泉原、常務執行役員・野嶋

新社長 泉原雅人 & 新宇部渉外部担当役員 野嶋正彦 インタビュー

2019年4月、宇部興産(株)は新たに泉原雅人が社長に就任、新経営体制が始動しました。
同時に宇部地区の渉外担当役員として常務執行役員の野嶋正彦が着任。今回は特別企画として、二人に話を聞きました。(聞き手:「翼」編集長)

- 就任後のお気持ちはいかがですか。


社長・泉原:
宇部興産は120年を超える歴史と伝統のある企業であり、全社員を率いながら様々な意思決定をする立場であることの責任の重さを強く感じています。

常務執行役員・野嶋:
私は宇部勤務が初めてのためフレッシュな気持ちで赴任しました。宇部地区における「社長の代理」として創業の精神「共存同栄」をいかに表現していくかを考えていきたいと思っています。

世界に広がる "共存同栄"

- "共存同栄"という言葉が出ましたが、お二人の考える"共存同栄"とはどのようなことでしょうか。


泉原:
私は"共存同栄"とはなにも宇部地区に限った話ではないと思っています。われわれが企業活動する全ての場所で"共存同栄"の精神を広げていきたいです。

野嶋:
宇部興産を支えてくださっている地域の方々と一緒に発展していきたいという想いがあります。対等な関係で、互いに助け合いながら発展していきたいと思っています。さらに、海外勤務での経験を活かし、宇部市のグローバル化に貢献していきたいと思っています。

泉原:
宇部市とカステジョン市(スペイン)の姉妹都市提携の際には早速活躍していましたね。

野嶋:
そうですね。4月4日に行なわれた宇部市カステジョン市の姉妹都市提携調印式への出席は着任後初めての仕事でした。6年前から仲介役をした者として大変嬉しいことでした。宇部市のグローバル化が宇部興産を接点として広がり、少しでも私の経験が役に立てれば本望です。

「宇部に来るとどこかほっとします。」

- 宇部についてはどんな印象をお持ちですか。


泉原:
私は山口県の出身のため、小学校のときに常盤公園に遠足にきたり、俵田翁記念体育館にバレーボールの試合に来たりしており、入社前から宇部とは関わりがありました。そのせいか宇部に来ると今でもどこかほっとします。入社直後、宇部で飲みに行った時に「支払はツケでいいです」と言われたことがあり(今はそんなことありえませんが)、宇部市における宇部興産への信頼感が絶大なものであると感じ、感激しました。

野嶋:
私は入社するにあたって地元秋田から本州の端までほぼ日本を縦断することになりました。山口県行きのバスに乗りこんで、「下関まで40km」の道路標識を見たときには本当に遠くにいくのだなと実感し、少し寂しくなったのを今でも覚えています。

- 宇部興産への入社のきっかけは何ですか。また、どんな新入社員でしたか。


泉原:
小学校の教科書で「宇部方式」について載っていたので宇部興産の名前は知っていました。直接のきっかけは宇部興産に勤めている大学の先輩に紹介されたことです。入社当時の私は不勉強で会社というものはどういうものか、組織がどのように動いているのか全く知りませんでした。全てのことは会社に入ってから学んだといっても過言ではありません。それに比べ、最近の新入社員は会社や業界について事前に勉強していて本当に立派だと感心しています。

野嶋:
私は学生時代から海外で働くことに興味があり、会社のお金で海外にいきたい!という少々不純な動機から、海外駐在できそうな職種を探していました。そこでプラント事業に興味を持って、当時プラント事業をやっていた宇部興産に出会い、社員の話に感銘して入社を決め、念願叶ってプラント事業部に配属になりました(現在、プラント事業は撤退)。海外で働きたい一心で、パキスタンに半年行くプロジェクトに手を挙げました。今では考えられない思い切った決断でした。

新入社員時代の泉原(右から2番目)の写真 新入社員時代の泉原(右から2番目)。
当時の広報誌「興和」で発見!

宇部興産は"宇部市民に育ててもらった企業"「一緒に宇部の魅力を世界中にアピールしていきたいです。」

- 最後に「翼」を読んでくださる市民の皆様へメッセージをお願いします。


泉原:
私達は正に"宇部市民に育ててもらった企業"です。市民の皆様との良好な関係は先人が苦労して積み重ねてきたものです。宇部の皆さんに温かく迎えられているような気持ちになるのもこういった先人の努力によるところです。先人に感謝しながら、今ある良好な関係を決して損ねることがないよう、今後も結びつきを大事にしながら地域社会への貢献をしていきます。

野嶋:
宇部市民の皆様には宇部市を外に向けてもっとPRしてほしいと思っています。そのために私ができることをしていきたいです。宇部興産はCSRの一環として産業観光バスツアーにも参画しているので、積極的に宇部興産を見学して私たちのことを知ってほしいです。宇部興産の規模感や地域へ貢献している姿を実際にみていただき、皆様に愛される宇部興産を目指すとともに、一緒に宇部の魅力を世界中にアピールしていきたいです。

2013年UCEの代表就任直後の野嶋(右)、前カステジョン市長(左)から宇部市との姉妹都市提携を申し入れる親書を宇部市代表企業として受領。
宇部市とカステジョ市の姉妹都市提携の第一歩を踏み出した記念すべき瞬間。

「翼」編集長:
出身地は遠く離れている二人ですが、若手社員時代は同じ寮で過ごし、海外勤務の経験があるという共通点があります。これからのUBEグループをチームワークよく引っ張り、地域の皆様とともに更なる発展を目指します。

プロフィール

出身地 山口県下関市(彦島)
略歴 1983年4月入社。人事、経理、化学品の営業などを経験後、2003年4月IR広報部長に就任。グループCFOなどを経て、2019年4月代表取締役社長に就任。
趣味 映画鑑賞

代表取締役社長 泉原雅人

出身地 秋田県秋田市
略歴 1982年4月入社。プラント事業部に配属後、パキスタンや北京での海外駐在を経験し、ナイロン樹脂営業に携わる。ウベコーポレーションヨーロッパ(UCE)の代表などを歴任後、2019年4月宇部地区の渉外担当役員に就任。
趣味 食べ歩き、ゴルフ

常務執行役員 野嶋正彦