F075
GC/MSによるエチレンジアミン四酢酸の高感度分析
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)は、石鹸洗浄剤、化粧品添加剤、染色助剤や合成ゴムの重合剤など種々の用途に使用されおり、通常は、キャピラリー電気泳動(CE)やイオンクロマトグラフィー(IC)を用いて分析します。しかし、ppbレベルでの高感度分析は困難です。
この場合、EDTAのカルボン酸をメチルエステル化しガスクロマトグラフ質量分析法(GC/MS)の選択的イオンモニタリング(SIM)で分析することでppbレベルの定量ができます。

図1 EDTAのエステル化反応
図2にm/z=174でモニタリングした時のEDTA(10ppb)のSIMクロマトグラムを示しました。

図2 EDTA(10ppb)のGC-MS-SIMクロマトグラム