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山口東京理科大学と宇部興産が細胞培養関連テーマでの共同研究開始 多孔膜素材を用いた培養幹細胞の長期維持機構の解明を推進

2019年11月18日

公立大学法人山陽小野田市立山口東京理科大学と宇部興産株式会社は、包括連携下の共同研究実施第一弾として、多孔膜素材を用いた培養幹細胞の長期維持機構の解明に関する研究を開始する運びとなりました。2019年11月15日付けで、共同研究契約を締結致しましたので、以下、ご案内させて頂きます。

宇部興産・化学カンパニー研究開発本部の萩原研究室では、自社製品である超耐熱性多孔薄膜"ポリイミド多孔質膜"を基質に応用した細胞培養法に関して研究を重ねてまいりました。その結果、ヒト及び動物細胞の高効率大量培養が、このポリイミド多孔質膜を用いて実行可能であることを見出し、一連の発明を特許として出願する一方で、新規事業開拓に向け、バイオ医薬品向けタンパク質産生等の産業利用を目指した取り組みを展開しております。

これらの発明の一つとして、再生医療等で注目を集めるヒト間葉系幹細胞への応用において、通常の培養方法では細胞の老化によって失われる幹細胞の性質を、ポリイミド多孔質膜を用いることによって、数カ月から1年以上の長期培養において維持可能であることを発見しました。産業での活用に向け、この現象のメカニズム解明や各種用途への適用性開拓など、更なる研究開発が重要となっております。

山口東京理科大学・薬学部再生医療学分野の嶋本教授は、早老症の研究に長期に亘って取り組み、細胞の寿命とテロメアの関係を始めとした細胞老化のメカニズムについて、多くの研究成果を報告してまいりました。そして疾患特異的iPS細胞の樹立やモデル動物への展開といった幅広い研究経験を踏まえて、山口東京理科大学では再生医療の視点から幹細胞の老化について研究を開始しております。

この両者の共同研究により、双方の経験やノウハウを活用しながら上述の多孔膜を用いた培養ヒト幹細胞の長期維持の解析を進め、研究を加速させる事が今回の新規連携の目標となります。隣接市という立地の利点も活用しながら密度の高い研究連携を展開し、将来的には再生医療でニーズが高まる高品質幹細胞の大量生産や幹細胞エクソソームの安定供給などへの応用を展開します。

ポリイミド多孔質膜の電子顕微鏡写真 ポリイミド多孔質膜の電子顕微鏡写真

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