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「翼」第15号:グループ会社紹介


グループ会社紹介:宇部興産海運株式会社

今回はUBEグループの宇部興産海運株式会社について紹介します。「貴興丸」というセメント運搬船を取材してきました。

貴興丸とは

貴興丸

2019年1月に就航した、宇部興産海運が所有する最も新しいセメント運搬船です。積載量は16,000tで全長は約158mあります。
貴興丸は、船橋を中央に配置した"三島型(みしまがた)"と呼ばれる船型に特徴があります。機関室と居住区を離して騒音を抑え、居住性に配慮した船員に優しい船舶です。

船舶就航イメージ

宇部興産海運の船舶は宇部港などで宇部興産の製造したセメントや石灰石を積み、日本全国の港へ運びます。航海中はイルカの大群やクジラに出会うこともあるそうです!

貴興丸の船員たち
まさにOne team!
陸上出荷担当者たち

船を導く司令部

船の中央には「船橋」という操船を指揮する部屋があります。ここで船長が操船を指示します。船長が針路や他船の状況を見ながら舵を取る部員に指示を出して操船します。
船橋の傍らにはECC(エンジンコントロールコンソール)というエンジンの操作盤があり、機関長が船長の指示を受け、メインエンジンの始動・停止作業を行ないます。船の後方にある機関制御室に待機する機関士たちに指示を出しながら船を出航させます。

船長の指示を受けて部員が舵をきります 船長の指示を受けて
部員が舵をきります
コンパスで針路を確認する船長 コンパスで針路を確認する船長
メインエンジンのハンドルを操作する機関長 メインエンジンのハンドルを
操作する機関長

船を動かす心臓部

船の後方はエンジンルームや機関制御室といった船を動かすのに欠かせない部屋があります。ここでは機械整備の資格を持つ機関士が船の動力であるメインエンジンや船内の照明や荷役作業に使う電力をつくる発電機などの運転・整備を行なっています。

聴診棒を使ってエンジンの音を聞き、
調子を確認します

機関制御室では機関士が船橋にいる機関長と
連絡を取りながら運転操作を行ないます

これが聴診棒。長さ約100センチ

整理整頓された工具

船員のお腹を満たす台所

船には専任の料理人が乗っています。司厨長と呼ばれ、船員のために毎日食事を作っています。

船上の手巻き寿司パーティ。
みんな揃っての食事はチームワークを高める大切な時間です

こちらが船内の厨房。
広くて綺麗

船長の和田さんにインタビュー

船長 和田健志さん

船長
和田健志さん

Q. この職業を選んだきっかけは?

父の趣味が海釣りで、小さい頃釣り船に乗せてもらったことがきっかけです。その後だんだんと海に興味を持つようになり、大学で海洋学部に進学し、この職業を選びました。

Q. この仕事のやりがいは?

船の上では常に自然を相手に闘っています。その中で無事に任務を終えられた時に感じる達成感がやりがいです。

Q. 船長として心がけていることは?

コミュニケーションをよく取り、船内調和を取ることです。わからないことがあればすぐに相談できる雰囲気づくりを目指しています。その中でも馴れ合いになりすぎず、締める所は締めて規律を守っていくことも大切だと思っています。

貴興丸の構成

*部員とは、航海士や機関士をサポートする船員です。

各部門のプロフェッショナルたちが船長の指揮の下、それぞれの任務を遂行することで大きな船を動かしています。

宇部興産海運株式会社

代表取締役社長 藏内 隆文
住所 〒755-0027
山口県宇部市港町1丁目5番5号
電話番号 0836-34-1181
事業概要 内航海運事業、港湾運送事業、国際複合一貫輸送事業、コンテナ事業など